◆21番(
田口哲男君) 〔登壇〕 ただいまは、議会を代表いたしまして
小笠原議員さんより、そして理事者を代表いたしまして
有賀市長さんより、私にとりましては身に余るお言葉をいただきまして、本当に心にしみて感謝を申し上げたいと思います。 今後は、議会とそして松本市発展のために、微力ではありますけれども、誠心誠意頑張っていきたいと思います。今後とものご支援、ご鞭撻を心からお願い申し上げまして、御礼のごあいさつにかえさせていただきます。 本日はまことにありがとうございました。
○議長(
百瀬常雄君) 以上をもって
表彰状の伝達及び
感謝状の贈呈を終わります。
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△日程第4 議案第1号から第15号まで、及び報告第1号から第10号まで
○議長(
百瀬常雄君) 日程第4 議案第1号から第15号まで、及び報告第1号から第10号までの以上25件を一括上程いたします。 議案の件名につきましては、
事務局長をして朗読いたさせます。 (
事務局長議案件名を朗読)
○議長(
百瀬常雄君) 当局から
提案理由の説明を求めます。
有賀市長。
◎市長(
有賀正君) 〔登壇〕 本日ここに、平成6年
松本市議会6月
定例会を招集いたしましたところ、議員の
皆様方にはおそろいでご出席をいただき、厚く御礼を申し上げます。 本日提案申し上げました議案は全部で25件でございます。各議案の
提案理由の説明を申し上げる前に、当面する課題について一言申し述べたいと存じます。 まず、
松本空港の
運航概要について申し上げます。 本年2月
定例会で、7月26日の
松本空港ジェット化開港に向け、従来の大阪2便に加え、新たに
福岡便と
札幌便がMD87型
ジェット旅客機により就航することが固まったことをご報告いたしてまいりました。 このたび、これら路線の
運航概要が日本エアシステムから発表されましたが、その内容は
福岡便につきましては、夏から秋にかけては週3往復、また11月以降冬から春にかけては週4往復、そして
札幌便につきましては、夏から秋にかけては週4往復、11月以降冬から春にかけては週3往復で運航することとなっております。当初、
札幌便は冬期間は運航されないのではないかとの心配もありましたが、
通年運航となり、大変なご決断をいただいたと思っております。 ここに、改めて格段のご尽力をいただきました議員の
皆様方を初め、
関係各位に深く感謝を申し上げる次第でございます。 今後は一層の
利用促進を図りながら、各路線のさらなる充実に向け努力してまいりたいと考えております。当面、6月12日には
ジェット化記念フェアが、7月26日から8月7日には
ジェット化開港記念フェスティバルが開催される計画となっておりますので、機運を一層高めるため、県、塩尻市、関係諸団体との
協力体制のもと、積極的に取り組んでまいる所存でございます。 次に、
行政改革について申し上げます。 簡素で効率的な行政の実現を目指して、昨年度から進めております
行政改革は、本年度で2年目を迎えますが、前年度に引き続き「新松本市
行政改革大綱」に基づきまして、組織・要員・
事務事業の3つの
重点課題に積極的に取り組んでまいる所存でございます。 昨年度は十数年ぶりの大規模な
組織改正や、機能的な
事務室の再配置を行うとともに、
職員団体の理解を得て、
ごみ収集業務の一部委託の実施等による総体24人の減員を行うなど、一定の成果を上げることができました。 今年度は特に、
現業職員と
非現業職員との比率の見直し、
外郭団体等への
派遣職員の
段階的解消や、
事務事業の委託の拡大など、
要員部門を中心に、さらに積極的に
取り組み、簡素で効率的な
行財政運営の実現に努めてまいりたいと考えております。 申すまでもなく、
職員団体とも十分話し合い、社会の潮流の変化と
行政改革の必要性についての共通の認識に立って、一層の
行政改革の推進に取り組んでまいりますので、引き続き議員の
皆様方を初め、市民の皆様の深いご理解とご支援をお願い申し上げる次第でございます。 次に、第6次
基本計画の策定について申し上げます。 ご承知のとおり、本市の
基本計画につきましては、
基本構想を実現するため主要な施策の方針と
計画期間内における
事務事業の総量を明らかにし、計画的な
行財政運営を進めていくため5年ごとに改定を行ってきており、現在の第5次
基本計画は平成7年度に改定期を迎えることになっております。 現在、国におきましては第4次
全国総合開発計画の総
点検作業を踏まえた五全総の策定の
取り組みが進められております。 また、県におきましては、平成7年度を初年度とする新
長期構想の
策定作業が進められております。こうした上位の
計画策定の
取り組み状況に速やかに対応し、
社会経済情勢の目まぐるしい変化を的確にとらえるとともに、私は何よりも「
市民本位の市政」を実現するため、市民の意見、要望を幅広く吸収し、反映させた
基本計画としたいと考えております。こうした視点に立ち、
策定期間を早め、本年度のできるだけ早い時期に
策定作業に着手し、明年10月を目途に完成させていきたいと考えております。 今後、策定に当たりましては、庁内、
庁外組織を設置するとともに、議員の
皆様方とも
十分相談をして進めてまいりたいと考えておりますので、ご指導とご協力をお願い申し上げる次第でございます。 続いて、平成6年度6月
補正予算についてご説明を申し上げます。 6月
補正予算につきましては、
例年原則として国・県の
補助事業の内示に基づく経費のほか、急を要する経費に限定して編成しておりますが、本年度は国の本
予算成立のおくれに伴う
国庫補助事業の内示のおくれや、
予算編成事務の
簡素効率化の観点から、
一般会計の6月補正は行わないことといたしました。
国民健康保険特別会計につきましては、当初予算では制度上、税収や
医療費の動向など不
確定要素があるため、暫定的な
予算編成としておりましたが、今回の補正により
実行予算とするものでございます。 この会計につきましては、例年当初
予算編成段階での
財源不足を6月補正で解消してきましたが、本年度は歳入においては
国民健康保険税が
事業所得や
譲渡所得等の落ち込みにより、当初
予算額を確保することが困難な見通しとなる一方で、歳出面では
老人保健拠出金や
医療費改定による
医療費の伸び等により、当初計上の
財源不足を解消し切れないという厳しい
財政状況となっております。 今回の補正により、
国保特別会計の
予算規模は86億 9,713万円で、前年同期に比較いたしまして 8.5%の伸びとなっております。 次に、
条例関係9議案についてご説明を申し上げます。
地方税法施行令等の改正に伴う低所得の階層の国保税の
負担軽減の拡大を図るための、「
国民健康保険税条例の一部改正」、
事務部局間の
職員定数を実態に合わせるための「
職員定数条例の一部改正」、
総合体育館での
柔道用器具の
貸出使用料を設定するための「
体育施設の
設置管理等に関する条例の一部改正」など、9件の
条例改正でございます。
契約関係では、29
地区福祉拠点施設整備の第1番目ともなります、
本郷地区複合福祉施設の
改築等主体工事の
契約締結1件でございます。 この
複合福祉施設は、
世代間交流を基本に置いて、
児童福祉施設としての保育園、児童センターに
福祉拠点を併設し、一体的に整備をしようとするもので、入札結果に基づき、契約を締結しようとするものでございます。 その他といたしましては、
大型バス1台を購入するための
市有財産の取得1件、市道の廃止、認定、変更の3件となっております。 報告議案といたしましては、平成5年度の
補正予算を専決処分したもので、
一般会計と9特別会計の10件でございます。 その主な内容は、事業費の確定等決算見通しに立って補正措置を講じたもの、やむを得ない理由で年度内に完了できない事業について、繰越明許の措置を講じたもの、また今後の大型公共施設整備の財源対策のため、
生活環境施設等整備基金に5億円を積み立てたものなどとなっておりますので、急を要したため専決処分したものをご報告申し上げ、ご承認をいただくものでございます。 以上、提出議案等についてご説明申し上げましたが、議案以外のものといたしましては、繰越計算書2件、本市が2分の1以上出資しております法人の平成6年度
事業計画等5件を報告しております。 また、後日、本
定例会中に、人権擁護委員候補者の推薦につきまして意見をいただく予定でございます。 なお、ただいま提案申し上げましたもののうち、予算につきまして財政
部長からその内容を説明申し上げますので、よろしくご審議いただきますようお願い申し上げます。 以上でございます。
○議長(
百瀬常雄君) 坪田財政
部長。
◎財政
部長(坪田明男君) 〔登壇〕 初めての登壇でございますので、よろしくお願いいたします。 それでは早速ですが、議案第10号及び報告第1号から10号までの
補正予算について、補足して説明を申し上げます。 まず、お手元の資料のうち、平成5年度専決
補正予算の概要から申し上げます。 1ページで会計別
予算額を申し上げておりますが、補正した会計は
一般会計のほか、15の特別会計中9会計でございます。
一般会計の補正規模は、2億 6,586万円、前年同期の予算に比べまして 3.6%の伸びになっております。9の特別会計の合計では、1億 3,403万円、伸びは 7.3%となっております。なお、平成5年度の補正後の全会計の補正規模は、一番下にございますように、 1,154億 4,458万円、伸びで 4.4%となっております。
一般会計から、その主要なものを申し上げますが、2ページをお願いいたします。 まず
一般会計の歳入でございますが、1款 市税、3款 利子割交付金、8款の地方交付税の一般財源の追加補正のほかに、14款の財産収入の追加、また事業費の確定に伴います19款 市債の減額が主なものになっております。 また、歳出につきましては、2款の総務費、13款の諸支出金のほかはいずれも減額の補正となっております。 続いて、
一般会計の主な内容でありますが、まず歳入について申し上げますと、市税9,226 万円の追加でございますが、これは現年課税分の追加でございまして、主なものは補正額の欄にございますように、法人税割 8,840万円でございまして、これは建設業、卸小売業等を中心といたしまして、2月の補正の時点で見込んだほど減収にならなかったということによるものでございます。 なお、全会計では税全体では、前年度の決算に比べまして 0.5%の微増にとどまっております。 3款 利子割交付金でございますが、 8,868万円と多額な補正になっておりますが、5年度に満期を迎えます3年定期物の預金が多かったこと、さらに利子の低迷を反映いたしまして短期運用型の預金が多かったということなどによるものでございます。 8款 地方交付税につきましては、3月交付分によりまして特別交付税の額が確定したことに伴いまして、 9,875万円を追加したものでございまして、特別交付税の総額は前年度に比べまして 1.3%減の10億 4,875万円となっております。 続いて4ページをお願いいたします。 4ページの後段の財産収入でございますが、 7,478万円の主なものでございますが、15ページにわたっておりますが、市有地の売り払い収入の追加 5,064万円、これは市営浅間南団地の隣接地の市有地を県道敷に売却したものなど、またその下の市史の売払収入追加、2,762 万円でございますが、実績で計上したものでございまして、平成5年度末の予約部数は全販売部数の計画に対しまして63%と見込んだものでございます。 それから5ページの市債でございますが、19款 市債 9,530万円の大幅減額になっておりますが、一覧表でごらんのとおり、減収補てん債分が計画額より1億円の減となったものでございまして、補てん債の借り入れ総額は9億円となっております。 続いて歳出について申し上げます。 6ページの2款 総務費ですが、5億 1,396万円と多額の追加となっておりますが、ただいま市長提案説明で申し上げましたとおり、将来の財源対策といたしまして、
生活環境施設整備基金へ5億円積み立てをいたしたもので、5年度末の基金は13億 4,200万円余となります。 さらに3款 民生費では1億 2,402万円と大幅な減額をしておりますが、これにつきましては7ページの中段から上の負担金の更正減でございますが、 6,538万円。これは特別養護老人ホームサンライフおみの建設分につきまして、市債の借り入れ基準が拡大されましたため、負担金が結果的に減額となったためでございます。 以下、特にございませんので、9ページの土木費をお願いいたします。 土木費の上から2項目の道路橋りょう費でございますが、単独道路橋りょう維持補修費で 3,196万円の追加をしておりますが、これは市道の除雪費であります。 さらに1つ飛びまして都市計画費の項でございますが、上から2行目で国庫補助街路事業費につきまして、3億 6,800万円の減額補正をしておりますが、これはその下の住宅宅地関連公共施設整備促進事業へ事業の振りかえを行ったものであります。 続きまして11ページをお願いいたします。 12款の公債費でございますが、一時借入金につきまして、各種基金の繰替運用を初め、当座貸越の活用もありまして、一時借り入れが抑制されたものでございまして、その利払い不用額 2,985万円を減額しておりますし、さらに14款 予備費では補正の財源調整を行いまして、 2,180万円の減額補正をしたものでございます。 続きまして、12ページをお願いいたします。 繰越明許費でございますが、今回新たに追加とございますが、13の事業について繰り越しをしたものでございまして、主として用地取得の難航によるものでございますが、このうち契約済みの繰り越しは10件、未契約は3件となっております。 以上で
一般会計を終わりまして、特別会計13ページでございますが、国保会計に限ってご説明申し上げます。 国保の補正規模は2億 4,969万円でございますが、まず歳入では国保税につきまして調定実績に基づいて追加補正しましたほか、収納率につきましても決算見通しに立って修正したものでございまして、税の総額は37億 6,703万円となっておりますが、これは前年度の決算に比べまして 2.6%の伸びとなる見込みでございます。 中段の国庫支出金につきましては、このうち特別調整交付金につきましては、交付金の確定に伴い、1億 9,611万円を追加しております。 歳出につきましては、
医療費関係について確定額を精算計上したものでございまして、前年度に対する
医療費の伸び等はごらんのとおりでございます。 さらに予備費の追加1億 7,962万円につきましては、歳入歳出予算の精算の結果、財源超過額を積み込んだものでございまして、この額が平成6年度への繰越金となるものでございます。 次は16ページをお願いいたします。 特別会計の繰越明許について、今回2件追加をしておりまして、松本城会計につきましては、国宝松本城 400年まつりの仮設建物の撤去をおくらせたことに伴いまして、公園施設整備の工事が5月にずれ込んだため、また臨空団地会計につきましては、団地排水の放流先用地の建物移転補償の手続について時間を要しましたため、その一部を6年度へ繰り越したものであります。 以上で専決補正の説明を終わります。 続いて、6月
補正予算の概要について申し上げます。 1ページでごらんいただきますように、提案説明で市長申し上げておりますとおり、国保会計だけでございますが、国保会計の補正を済ませた後の平成6年度の6月補正後の全会計の規模でございますが、 1,084億 5,125万円、前年同期に比べまして 5.0%の伸びとなっております。 主な内容でございますが、まず歳入ですが、国保税の現年課税分については、当初予算よりも、やはり提案説明で市長申し上げておりますが、営業所得や譲渡所得が下回ったために 9,557万円の減額補正となっております。国庫支出金につきましては、法定負担金のほか、普通調整交付金を 5,141万円減額しておりますが、これは当初予算における
財源不足額を普通調整交付金で財源調整しておりまして、今回の見直しで
財源不足を 5,141万円解消いたしましたものの、依然として3億 4,000万余の
財源不足を生じておりまして、国保の財政にとりましては非常に厳しい状況になっております。 なお、同じ国庫支出金の欄の特別調整交付金でございますが、現段階で見込み可能な4,600 万円を追加しておりますし、さらに繰越金では前年度の予備費相当額に補正をしたものであります。 歳出につきましては、療養諸費について、今回
医療費改定の1%分を加算いたしまして、前年度の決算対比2.26%の伸びを見まして、 5,402万円を追加し、また
老人保健拠出金につきましても 8,903万円追加しておりますが、老人
医療費の伸びを反映いたしまして、前年度の決算に比べましても、約20%弱と大幅な伸びになっております。 なお、ただいま申し上げました
財源不足につきましては、今後の税の動向、あるいは
医療費の推移などを見きわめる一方、特別調整交付金の上乗せに努力するなど、極力その解消に努めてまいりたいと考えております。 以上で説明を終わらせていただきます。
○議長(
百瀬常雄君) ただいま理事者からそれぞれ上程議案に対する説明がありました。 以上をもって、本日の日程は終了いたしました。 本会議は、明8日から12日までの5日間、議案調査のため休会し、13日午前10時再開の上、市政一般に対する質問を行います。なお、発言される方は所定の通告書に記載の上、質疑、質問とも明日午後3時までに提出願います。発言の順序はくじによって決定いたします。なお、質疑に限り当日の追加通告を認めることになっております。その場合は通告順といたしますので、ご了承願います。 本日の会議は、これをもって散会いたします。ご苦労さまでした。 午後 1時53分散会...